バツ2友人の“低劣”助言を真に受け、相手に別れを宣告…33歳婚活男性の前途は多難
「婚活」に悩みは付きもの。そんなとき、周囲の人に相談している人も多いはずですが、相談していることを婚活の相手にそのまま伝えると、思わぬ失敗をすることがあるようです。

婚活をしていると、悩んだり、立ち止まったりすることがあります。そんなとき、婚活の相談を友人や先輩、家族などにしている人も多いのではないでしょうか。悩んでいても考えが堂々巡りになっているとき、周りのアドバイスはとても参考になります。ただ、周りに相談していることを、婚活しているお相手にそのまま伝えるとどうなるか――。今回は、そんな失敗例を見ていきましょう。
バツ2の友達に相談した結果…
山田ゆみさん(36歳、仮名)は、お見合いで出会った東山じゅんさん(33歳、同)と仮交際をしていました。ゆみさんは当初、じゅんさんとの交際について、こんなふうに言っていました。
「彼、これまで、女性と深く付き合うような恋愛をしたことがないそうです。どちらかというと私がリードしていますが、年下だし、調子のいいことばかり言って結婚を決断しない男性よりも信頼できる。このまま、うまくいけばいいなと思っています」
そうして、交際から2カ月たち、真剣交際に入ることになりました。ところがその後に、ゆみさんから困惑の連絡が来ました。
「じゅんさん、私との交際を、地元で仲のいいバツ2の男性に相談しているみたいなんです。そしたら、その男性から、『おまえ、結婚相談所なんかで結婚相手を決めて大丈夫なのか?』と言われたそうです。それで、『結婚するのに大事なのは“アッチ”の相性だ』と言われたらしくて」
いかにも、遊んできた男性が言いそうなことです。ただ、結婚相談所では「男女の関係になったら成婚と見なす」という規約があります。それは、結婚相談所での出会いを男女の遊び場にしないために設けられているルールです。
「私はこれまで、じゅんさんに恋愛経験がなくてもいいと思っていました。私だって、たくさんの恋愛をしてきたわけではないので、私たちらしく、手づくりで関係を築いていけたらいいなって。それなのに、私のことを知らない男性がお付き合いに口を出してきて、『大事なのは“アッチ”の関係』だなんて品のないことを言って。何だか腹立たしい気持ちになりました。それをそのまま、私に伝えてくるじゅんさんもどうかと思いました」
そして、この一件で先日、デートのときにけんかになったそうです。その日以来、毎日来ていたLINEも滞りがちになりました。そして、そこから1週間後、じゅんさんの相談室から、「交際終了」の連絡が来たのです。それを伝えると、ゆみさんは憤慨したように言いました。
「バツ2の友達って、“アッチ”の相性を確かめて結婚して、結局、2回も結婚に失敗しているんですよね。そんな人のアドバイスを真に受けて、気持ちが揺らいでしまうというのはどうなんでしょうか。ま、そういう人だったということですよね」
恋愛初心者だったから、友達に相談をした。そして、相談所での出会いを否定する友達の言葉に不安が募ったのでしょう。しかし、この調子では、じゅんさんの今後の婚活は難しいかもしれません。
母親に何でも相談する“一卵性親子”
奥田しんじさん(33歳、仮名)は昨年、結婚相談所で出会った2つ下の女性と結婚したものの、5カ月後には離婚となりました。そして、「再婚をしたい」と私を訪ねてきました。
その離婚理由が、こうでした。
「お付き合いをしていたときから、『私は母親とすごく仲が良くて、友達みたいな関係』だと言っていたんです。そして、何かにつけて、『母親がこう言っている』とか『母親と○○に行ってきた』とか、母親の話が出てきたんですね。親と仲が悪いよりも、うまく関係が築けている方がよいと思っていたのですが、結婚してからも母親離れができなくて」
新婚生活が始まってからも、彼女は何から何まで、母親に相談。そして、生活の細部にまで、母親が口を出してきたというのです。
「家電や食器選び、新居の家具の配置も全て、『母親がこう言っている』って。『リビングのテーブルは大きなものを買った方がいい。子どもが生まれたら、小さい頃はリビングのテーブルでお絵描きしたり、勉強したりするから』とか、『洗濯機はドラム式の方が便利だと言っている』とか。だんだん、彼女が母親の操り人形みたいに思えてきたんですよね」
さらに、彼女は毎日、母親と2時間コースの電話をしていたというのです。
「僕の帰宅が遅いときは、その前にしていたみたいですが、土日は僕がいても夜、部屋にこもって、長電話をしていました」
そうして、結婚生活が4カ月たった頃、彼女は「少しの間、里帰りしたい」と実家に帰り、新居に戻ってくることはありませんでした。1カ月後には「離婚をしたい」と離婚届が送られてきたというのです。
「彼女が実家に帰って2週間がたった頃、『この結婚は難しいかな』と僕自身も思うようになっていたので、向こうから離婚を切り出されて、正直ホッとしました。それに、一緒に暮らしていた4カ月の間に一度も体の関係がなかったんです。結婚というよりも、一つ屋根の下で異性と共同生活をしたという感覚です。婚姻届を出してしまったので、戸籍にはバツがついてしまいましたが」
しんじさんは「次の結婚相手とは、結婚する前に少し暮らしてみて、本当に結婚生活が成り立つ相手かどうかを見たい」と言っていました。そして何よりも、親から自立している女性を選びたいそうです。
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