路上放置よりはマシ? 犬や猫の「ふん」って、トイレに流してもいいの?
犬や猫のふんはトイレに流してもよいのでしょうか。便器を製造する会社に聞きました。
犬の散歩中、飼い主がふんを路上に放置することが以前から問題となっていますが、中には、公園のトイレでふんを流す人もいるようです。路上に放置することに比べれば、問題がないように思えるかもしれませんが、ふんの処理を禁止するトイレもあります。また、犬や猫を飼っている人の中には、自宅のトイレでふんを流す人もいるようです。
そもそも、犬や猫のふんはトイレに流してもよいのでしょうか。便器などの製造を手掛けるTOTO(北九州市)広報部本社広報グループ、山崎明子さんに聞きました。
砂利が詰まりの原因にも
Q.犬や猫を飼っている人の中には、自宅や公園のトイレでふんを流す人もいるようですが問題はないのでしょうか。
山崎さん「当社のトイレ製品は人の排せつ物を流すことを前提に設計しており、ペットの排せつ物を流した場合の影響については知見を持っておりません。ただし、砂利などの異物を取り除けば、基本的には、犬や猫の排せつ物を流しても問題ないと思います。
反対に、砂利などが付着した状態でトイレに流すと、便器ボウル内の傷や排水管の詰まりの原因にもなるので注意が必要です。また、大型犬の、量が多い排せつ物を無理に1回で流そうとすると、トイレが詰まる原因となります」
Q.異物を取り除けば、基本的にトイレに流しても問題ないとのことですが、もし、流したことでトイレが故障した場合、どのように対処したらよいのでしょうか。
山崎さん「故障や不具合に気付いた際は、すぐに工事業者に相談することをおすすめします」
Q.ペットのふんを流したことによるトイレのトラブルや故障事例は多いのでしょうか。
山崎さん「『ペットの排せつ物自体が原因で詰まる』といったご相談は把握していませんが、『ペット用のトイレ砂が原因でトイレが詰まり、洗浄できなくなった』というご相談は年に1回ほどあります。『トイレに流せる』と商品パッケージに記載されたトイレ砂であっても、それを流すときや、排せつ物をトイレットペーパーに包んで流すときは注意してください。一度に流す量が多いと、詰まりの原因となるケースもあるようです」
なお、「紙などに包んでから、燃えるごみとして捨てる」(新潟市)、「ふん処理袋に入れて、臭いが出ないようにしっかりと口を縛ってから、燃えるごみの袋に入れて出す」(さいたま市)、「ペットのふんは収集不可。汚物はトイレに流す」(東京都江東区)など、ペットのふんの捨て方は自治体によって異なるようです。お住まいの自治体が指定する処分方法を必ず確認してください。
また、ペットのふんをトイレに流すように決まっている自治体でも、必ず、ふんに付着した異物を取り除いてから、トイレに流しましょう。
(オトナンサー編集部)
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