投票用紙を郵送? ポスターが自由…ドイツの「選挙」を経験、日本との違いに驚いた話
日本とは異なるドイツの選挙事情を描いた漫画が話題に。ドイツ在住で、現地の選挙を目の当たりにした女性は…。

日本とは異なるドイツの選挙事情を描いた漫画「ドイツの選挙で驚いたこと」がSNS上で話題となっています。ドイツ在住で、現地の選挙を目の当たりにした女性。ドイツでは、日本にはない投票の方法や選挙ポスターがあることに驚き…という内容です。作者の女性に聞きました。
選挙カーでの選挙運動がないドイツ
この漫画を描いたのは、漫画家の夏目ひらら(ペンネーム)さんです。これまでに「少女漫画家vsドイツ人」(実業之日本社)、「後輩Aの告白」(集英社)、「セーラー服に閉じ込めて」(コンパス)などの作品を手がけています。ドイツでの暮らしをインスタグラムやツイッターで発表しています。
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
夏目ひららさん「街で選挙ポスターを見るたびに『日本とはまた一風違ったテイストのポスターで面白いなあ』と思っていたので描きました」
Q.郵便投票を利用している人は多いのですか。
夏目ひららさん「年々増えていたのですが、コロナ禍ということもあり、今年は47.3%の人が郵便投票を利用したようです」
Q.選挙ポスターは日本のように、掲示板にまとめて貼られないのでしょうか。
夏目ひららさん「都会の方だと、いろいろな政党のポスターが貼ってある大きな掲示板もありますが、街灯に貼るのが主流です。市役所や学校などの例外はありますが、基本的にはどこでも貼ってもいいことになっています。また、立候補者の写真のポスターだけではなく、文字だけ・イラストだけのポスターもあり、バリエーションが多いなと感じます」
Q.ドイツでは、政治に関心がある人は多いのですか。
夏目ひららさん「ドイツでも『若者の政治離れ』というのは聞きますが、それでも普段から、友人間、家族間でも政治談議をしているので、関心が高いのを感じます。今年の連邦議会選挙も投票率は76.6%でした。私は『すごい!』と思ったのですが、周りのドイツ人は『もっと高くなるかと思った』と言っていました」
Q.他に日本の選挙との違いがあれば教えてください。
夏目ひららさん「選挙カーでの選挙運動がありません。静かでいいです。ドイツ人の夫は日本で初めて選挙カーを見たとき、かなりビックリしていました!(笑)」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
夏目ひららさん「『郵便投票が日本でもできたらいいのに』との声がありました。仕事や育児で忙しい方、体調不良で投票所に行くのが難しい方でも手軽に投票できるので、郵便投票が日本でも受け入れられるといいなと思います」
(オトナンサー編集部)
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