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「119番で救急車を呼ぶ時は、病状ではなく『住所』から伝えるべき」投稿が話題に、東京消防庁に聞く

「119番で救急車を呼ぶ時は、病状ではなく『住所』から伝えること」との投稿がSNS上で話題になっています。その理由は「病状や症状は到着後にゆっくり話せるから」というものですが、実際のところは――。

119番では情報をどのように伝えるべき?

 SNS上で先日「119番で救急車を呼ぶ時の情報の伝え方」が話題となりました。救急隊員から話を聞いたという投稿者によると、「救急車を呼ぶ為に119番に電話する時は病状・症状からではなく、『住所』から伝えること。住所が特定できた時点で救急車は現場に向かいます。症状はその後ゆっくり話せます」。これについて「救急だけじゃなく消防でも警察でも位置情報は大事」「119に電話 住所 氏名 年齢 既往症を書いて張っとくと、読むだけなので焦ってもいけました」「消防に電話すると、まず『火事ですか? 救急ですか?』と聞かれるはず まず、簡単に状態を伝えてから住所だよ」など、さまざまな声が上がっています。

 万が一、救急車を呼ばなければならない状況になった時、119番では情報をどのように伝えるべきでしょうか。オトナンサー編集部では、東京消防庁広報課に取材しました。

119番通報は、1日平均2600件以上ある

Q.119番の電話は管内で1日何件くらいかかってきますか。

担当者「2016年は合計95万2878件で、1日平均約2611件でした。ほかにも、110番など関係機関からの転送や問い合わせなど、さまざまな入電があります」

Q.119番がかかって来た時、電話口ではどのような対応をされていますか。

担当者「東京消防庁の総合指令室員が対応します。基本的な聴取内容は『火事ですか、救急ですか』『何区(市)何町、何丁目何番何号ですか』『どうしましたか、または何が燃えていますか』の3点です。その他、必要に応じて質問しますので落ち着いてゆっくり、はっきりと答えてください」

Q.SNS上のコメントにあるように、焦って病状や症状から話してしまう人も多いのでしょうか。

担当者「中にはそのような方もいらっしゃいます。火災や事故に遭遇したり、身近な人が急に倒れてしまったりと、119番通報する機会は一生に一度あるかないかの緊急の状態ですから、焦ってしまうのは当然です。しかし、119番の対応をする総合指令室員が冷静に必要な情報を聞き取るので大丈夫です」

Q.情報を正しく伝えるために「住所、氏名、年齢、既往症」をメモにしておくのが有効でしょうか。

担当者「はい。普段絶対忘れない住所などでも、慌てていると急に出てこなくなってしまうこともよくあります。電話や普段よく目にする場所に貼ったり、手帳などにメモしておいたりするのは有効です。119番の通報段階では、消防車や救急車など必要な車両を一刻も早く現場に向かわせることが重要ですので、既往症などの詳しい内容は後から、到着した救急隊員や消防隊員にお話しください」

Q.外出先では住所が分からない場合もあります。どのように対処すべきでしょうか。

担当者「電柱や住居表示に所在が書かれている場合があります。また、著名な建物や店舗、交差点の名前など、目標になるもので場所を特定できる場合もあります。地元の人や近くの店舗などの店員に住所を聞くことも有効です。公衆電話など、固定電話があればそこから119番通報してください。近くに誰もいない場合、お使いの携帯電話などの位置情報から可能な限り所在を調べられます。位置情報サービスをオンに設定しておくことで場所の特定がしやすくなる場合もあります。119番通報をする上で最も重要なのは、一刻も早く消防隊や救急隊を向かわせるために所在を特定することです」

(オトナンサー編集部)

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