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「母親は男の子を溺愛したらダメ」「人様にあげるものと思え」投稿に賛否両論、専門家に聞く

「母親は、男の子がかわいいからといって溺愛してはダメ」という趣旨の投稿がSNS上で話題になっています。これについて賛否両論が飛び交っていますが、「子育てのプロ」の見解やいかに――。

母親は息子を溺愛してはダメ?

 SNS上で先日、母親と息子の関係について議論が行われました。きっかけは、妊娠時に職場の女性から「男の子だったら気を付けなさい。母親にとって男の子は可愛いから溺愛したらダメ。初めから人様(未来のお嫁さん)にあげるものだと思って育てなさい」と言われたという女性の投稿。この女性は出産後「幼少期は愛情をたくさんかけてあげるのは当然です。だけど、男の子っていつまで経っても幼くて単純で可愛いいから『自分が世話を焼きたくなりがちだから、気を付けなさいよ』という意味」と述懐しています。

 これについて「確かにこういう母親いる」「性別問わず過保護すぎるのはダメでしょ」「べったりしてくれるのなんて小さい頃だけなんだから溺愛してもいいじゃん」などの声が上がっていますが、母親と息子の関係とはどうあるべきなのでしょうか。オトナンサー編集部では、一般社団法人子育てカウンセラー協会の角田智子理事長に聞きました。

「何かと手がかかる」からかわいい?

Q.一般的に、母親にとっては娘よりも息子の方がかわいいものでしょうか。

角田さん「母親にとっては、息子と娘のどちらがよりかわいいということはありません。たとえば、どの指を切っても痛さは同じであるように、子どもたちは等しくかわいいものです。ただ、息子と娘とでは『かわいい』と思える場面に違いがあるのかもしれません。娘の場合は『成長が早い』と感じることが多いほか、話し相手として接したり、身なりをかわいく着飾ったりすることを通じて、同性同士で共感し合う場面があることが大きいと思います。一方、息子はいたずらをしたり、ケガをしたり、体調を崩したりして『何かと手がかかる』と感じる場面が多いはずです。しかし、そのことが息子をかわいく見せるのかもしれません」

Q.「母親は息子を溺愛してはいけない」という意見についてどう思われますか。

角田さん「溺愛自体が悪いこととは思いません。それは、かわいいからこそ湧いてくる感情であり、母親としては自然な行動だと言えます。ただし、親も子も一人の人間として、お互いに自立することは大切です。『かわいいから』という気持ちはよく分かりますが、子ども自身が考える力を身につける機会を奪わないように気を付けたいものです。また、溺愛するあまり、子どもが自立しようとする時期に、親が置いていかれるような気持ちになってしまうケースもあります。良好な関係性を保つには、お互いが自立を大切に一人の人間として関わることが大切です」

Q.母親と息子が理想の関係を築く上で大切なことは何でしょうか。

角田さん「『男の子だから』『かわいいから』の以前に、良い面と悪い面を含めて子どもそのものを受け入れることが大切です。自分の息子が家庭を持った時、お嫁さんを第一に考える姿勢や、家庭を守る姿を見て喜べる母親、そして自分自身も人生を楽しめる母親であること。巣立っていく子どもたちにとって、どんな自分であっても信じてくれる母親の存在はかけがえのないものですから」

(オトナンサー編集部)

角田智子(つのだ・ともこ)

子育てカウンセラー協会理事長・福岡東角田支部支部長

1975年熊本生まれ。1男1女の母。2015年7月にフジテレビ系「バイキング」出演。ブログを通じての出会いが講座受講につながり、2015年6月に支部長昇格。2017年7月には子育てカウンセラー協会理事長就任。何もできない、子育てしかしたことがない専業主婦だった時に子育てカウンセラー協会と出会い「できない」を「できる」に変えることができた。

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