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個人型確定拠出年金の運用は3パターン? 「節税」から「海外積極投資」まで

タイプによって金融機関選びも変わる

 最後は「世界経済成長型」。「衰退する日本経済ではなく、成長する世界経済に投資したい」人に向いています。

 投資先は「海外株式(インデックス)」「海外REIT」など。この場合は為替変動によるリスクを抱えることになりますが、日本円が相対的に弱くなれば、為替差益を得られる可能性もあります。

 運用方針を決めたら、実際に金融機関を選ぶ段階です。その際には、どんなことに注意すべきでしょうか。

 加藤さんによると「手数料は安いが信託報酬が高い金融機関A」「手数料は高いが信託報酬が安い金融機関B」といった具合に、金融機関によって手数料や信託報酬には違いがあります。

 その結果、還付金運用型の人は手数料の安いA、世界経済成長型は信託報酬が安いB、というように、運用のタイプによって金融機関選びの基準も変わってきます。

 加藤さんは「個人型DCの運用で大切なポイントは、まず運用方針を決定した後、それに合った金融機関を選ぶことです」と話しています。

(オトナンサー編集部)

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加藤圭祐(かとう・けいすけ)

あおばコンサルティング代表取締役、1級FP技能士、宅建士

大手外資系生命保険会社にて11年間、個人・法人のコンサルティング業務に従事。2015年に株式会社あおばコンサルティングを設立。日本初の、チャットでのお金のサービス「みかづきナビ」を開始。現在ではzoomも活用し、FP相談や保険相談で顧客の課題解決に取り組んでいる。みかづきナビ(http://www.mikazuki-navi.jp/)。

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