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3年後、糖尿病になる確率は何%? 国際医療研究センターが「リスクスコア」開発

国立国際医療研究センターが、3年後に糖尿病が発症する確率を予測する「リスクスコア」を開発。普段の生活で気になるところがある人は、これを予防に役立ててみてはいかがでしょうか?

 「合計0~6点なら発症確率1%未満」「19~20点なら65%超」――。健康診断で得られる情報を点数化して、将来、糖尿病を発症する確率が予測できる「リスクスコア」を、国立国際医療研究センター疫学予防研究部のチームが開発しました。典型的な生活習慣病である、糖尿病の予防に役立ててみてはいかがでしょうか?

 リスクスコアに用いる項目は「性別」「年齢」「BMI(体重÷身長÷身長)」「腹部肥満(腹囲が男性90センチ以上、女性80センチ以上)」「喫煙」「高血圧(収縮期血圧140mmHg以上もしくは拡張期血圧90mmHg以上)」「空腹時血糖」「ヘモグロビンA1c」――の8項目。

 例えば、「BMI」が23.0未満の人は「0点」、23.0~24.9の人は「1点」、25.0以上の人は「2点」といった具合に、項目ごとに点数を付けていき、その合計点から糖尿病の発症確率がわかる仕組みです。

あなたの糖尿病発症確率は何%? 国際医療研究センターが開発した「リスクスコア」:同センター提供

 このリスクスコアは、関東の大手企業8社から、調査時点で糖尿病歴のない30歳以上の従業員3万7416人(男性3万2040人、女性5376人)を抽出し、3年後に糖尿病を発症した人としなかった人のデータを分析して作成されました。

 同センターは「健康診断で得られたデータで3年後の糖尿病発症を容易に予測できることから、発症リスクの高い人を同定して介入することで、予防に役立てることができると考えています」と意義を説明しています。

(オトナンサー編集部)

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