【4月11日のマーケット】ドル続落で1ドル=107円64銭、日経平均は一時1万5600円割れ
催促相場色強まるも、日本株売り圧力「高まりにくいかも」
ドル/円が一時1ドル=107円64銭、日経平均も一時1万5500円台まで下落したことから、マネースクウェア・ジャパンの山岸永幸シニアアナリストは「為替・株式とも『催促相場』的な色彩が一層強まっています」との見方を示します。
4月28日に日銀の金融政策発表を控えて、さらに円高圧力がかかる可能性もあるとのことですが、山岸さんは「4月新年度入りで、日本株への売り圧力は後退する兆しが見られ、『日本株売り、ドル/円売り』というトレードは徐々に後退するかもしれません」と話します。
先週の日経平均株価は、円高・ドル安進行に押されて推移。しかし、週後半の7日と8日はドル/円が一時1ドル=107円台に下落したにもかかわらず、日経平均は逆行高の展開に。そこで、山岸さんが注目するのが、東京証券取引所が発表した3月第5週の「投資部門別売買状況」です。
これによると、海外投資家は約80億円の売り越しで、前週の約2042億円の売り越しから大幅に減少。1~3月は計5兆円の大幅な売り越しだったことから、山岸さんは「4月新年度入りで大量の処分売りはいったん終息するかもしれません。催促相場的な円高が起こる可能性はありますが、日本株への売り圧力は高まりにくいかもしれません」と分析しています。
(オトナンサー編集部)
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